『いぎなりがんばっぺ!』宮城県仙台市への旅

先週末はDJ HARVEY 2011 JAPAN TOUR AT 仙台市CLUB ADDへ出演。http://www.clubadd.com

311後、二次、三次災害と国内で様々な問題が明るみになる中、現時点で日本に入国拒否、延期をしている海外アーティストも実在する中 DJ HARVEYは今回のJAPAN TOURを決行。本当に有難かった。自分も共にブースに立つ身として正直若干緊張していた。それはHARVEYと共演する事に対してと言うよりは、岩手同様今回311の被災に合った宮城県でPLAYする事を様々考えてしまっていたのだ。

もっと自分より適任したプレーヤーがいるのではないか?とオファーを受けた時点で主催者にも話している。自分はHARVEYと同じPLAYは出来ないし、何より岩手同様復興中の仙台市でPLAYする事に正直何らか責任を感じていた。こちらの事情、心情を話した上で協議、結局出演に至った。

当日までのレコード選びは難航。何を今の仙台に残してあげられるだろうとずっと考えた。結局コンパクトにしようと思っていたレコードケースは二箱共パンパンに膨れ上がった。

東へ西へ日々飛び回る今回のDJ HARVEY JAPAN TOURで彼はこの木箱を持って移動していた。昨年来日8年ぶりとなったJAPAN TOURの群馬でも彼のPLAYを聴かせて貰ったが今回のPLAYは更に何かパワフルな物を感じた。会場は午前1時で入場制限がかかる程大盛況で震災後、初めてのこの大盛況にクラブスタッフ、関係者も安堵の笑みと喜びを隠せなかった様で終止混み合った会場の中で汗だくになりながらも微笑んでいた。

会場では多くの愛する同郷岩手勢サポーター、盛岡出身現仙台在住のミルクさん、新潟の森岡くん、登米verb store/オカちゃん、山形サンジェニスタ/ヤクワくん、JB博士/BAP GUNさん始め、東北6県各所の音楽関係者キーマン達が大集合していた。久々に会った人達ばかりでとても嬉しかった。まずは互いの近況報告と無事であった事に乾杯。そして最高な音楽の中で未来へ向けても話せた。『お互い頑張ろう!』と何人の人と固い握手を交わしただろう。一人一人、各県の仲間達の温度を感じた。会場はAM5時近くなっても一向に客足が引かず大きなフロアでさえ踊るスペースも無い程の超満員。HARVEYのPLAYの後に自分と仙台のキーマン/DJ中鉢くんと共に朝方のトリートメントタイムを創り午前7時ライトアップ。物凄いパーティとなった。HARVEYは翌日の愛知へ向かった。 http://www.clubberia.com/news/1967-DJ-HARVEY-2011/

2011.5.15 SUNは朝方戻ったホテルでシャワーを浴び、二時間程仮眠して前日一緒にPLAYした DJ 中鉢くん御一家、今回の雑誌スペクテテーターで東北の音楽シーンの事を記載してくれたライターの加藤小次郎さんと仙台市勾当台公園での『NO MUSIC NO SENDAI/DONT FORGET 311』入場無料野外フェスへ。

ここでは明かせないが数々の著名人達がボランティアライブというとこだろうか、オフレコ?で仙台市の復興ライブに参加、演奏していた。天気も良く日曜日の午後の勾当台公園は震災の復興を願う人達が大勢集まっていた。出店コーナーには宮城県、岩手県から沢山の店が出店。何処も行列作っていた。

その後、盛岡の友人が仙台市に二年前にオープンさせたレコードショップ/MAILMANへ。http://ameblo.jp/mail-man-mk/ 初めてやっと行けたのですが品揃えが抜群。御宝ザクザク。互いの近況報告、久々にいろんな話をしながら思わず試聴した二枚のアルバムとCDを購入。素晴しい音楽をありがとう。

その後、こちらも長年お世話になってる仙台市『超五感 CAFE&GALLERY/PANGAEA』さんの四周年パーティへ。http://www.pangaea-sendai.com/ こちらも会場はパンパンで中に入る事が出来ず、入り口でウロウロ。今月5/24 日にMOTHERへもLIVEをしに来る『ラビラビ』の皆に遭遇。会った瞬間に『わ〜〜〜〜!!!生きてた〜〜〜!!!!!』と叫ばれた、そんな再会。パンゲアの店長クニちゃんにも一瞬会えた。とても忙しそうだったのでそのまま挨拶だけしてまたもやホテル近くのADDへ。

ここで福島のレコードショップ『LITTLE BIRD』http://www.fukulabo.net/shop/shop.shtml?s=506 のマーシーくん、他福島勢と偶然且つ必然の再会。いろいろダイレクトにTVでは報道されていない福島の近況を聞けた。様々悔しくて涙が出そうになった。『それでもクヨクヨしてられないっす!』という言葉にこっちが逆に元気を貰った。その後はレコード話が尽きなかった。結局笑った、握手した、そして再会を誓った。

翌日、ホテルをチェックアウトし街中をブラブラ歩きランチをし、仙台駅へ。

街中も仙台駅も311に刻まれた形跡が要所要所に見受けられた。そして駅に着くと様々なJR東日本の御得なパックの紹介がされて居た。http://www.jreast.co.jp/tickets/info.aspx?GoodsCd=1708

『いぎなりがんばっぺ!』=宮城弁で『メチャクチャ頑張ろう!』という意味。地元の方言を使ったこの復興染物に書かれた言葉に微笑んでしまった。方言はいいな。温かい。ちなみに自分の母親(MOTHERのMOTHERも宮城県生まれだ)

徐行運転のはやてに乗り、一時間十分で盛岡着。

週末に盛岡駅を使用し仙台市まで向かった時は明るかった構内も、平日で利用客の少なさを考えてか、かなりの節電で暗かった。『まんず、がんばっぺす!岩手』

二日間の宮城県仙台市への遠征。とてもいろいろ感じる事もあり、震災後に沢山の東北各地の友人達と直接再会が出来、温度を感じ、安心と共に各地のダイレクトな生声を聞けた。

とても意味深い二日間。今回出会い、お話出来た全ての皆様に心から感謝。また元気で御会いしましょう。そして『ただいま盛岡』、御留守番ありがとう。MOTHER

INFORMATION | 05.17.11 | No Comments


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