Connection VOL3 / KENTARO IWAKI インタビュー

MOTHER MORIOKAインタビューシリーズ『Connection VOL3』はDJ CUTS/IWAWAKI FM(盛岡)、デザイナーQOTAROO(大阪)に続き先週2013.8.31に盛岡へ久々来盛PLAYしたKENTARO IWAKI(富山)をFEAT。楽曲製作、機材、旅、ライフスタイルなど今回もとても興味深い御話を伺えました。

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Q  健太郎くん今回は東北2DAYSオツカレサマでした。

A こちらこそありがとうございました。

Q 久しぶりの東北はいかがでした?

A えーと震災後割とすぐ仙台も盛岡も一度来てそれから来てなかったけど、
勿論まだまだ実際シリアスな問題は沢山残ってると思うんだけど、
自分もあの頃は『この状況で東北でDJとかしちゃっていいのか?』とかもいろいろ思うところがあったりもしてて。まあ、あれから一年半経って今日という感じですかね。

Q なるほど。。。で、今回それから時間が経って久しぶりのアルバム、というか個人として
10年ぶりのアルバムリリースという事でツアーで東北に2DAYS(仙台DUB FRONTIER @ PANGAEA & 盛岡M△GIC @ MOTHER)来て頂いたんですが、NU ALBUM『LESS IS MORE』最高でした。ちなみにこのタイトルの意味は?

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A ありがとうございます、久しぶりですいません、w。
アルバムの意味は『少ない中にも豊かさはある』というニュアンスというか、そんな感じなんです。

Q ほほー。。。素敵ですね。。。。
最初にジャケを観た時にちょっとジェームスブレイクみたいなAtmosphere感みたいのを感じたのも正直なところです。

A あー。あのジャケの写真はたまたま撮れたというか。友達で『アオキ.タカマサ』君という
テクノ創っててヨーロッパでも評価されてる友達がいるんだけど、彼が『富山に遊びに来たい』って言って
で、富山に日本一大きな滝があって、そこを観に行くことになって、丁度行った時に凄く霧がかかってて
アオキくんは楽曲製作の他に写真もヤルんだけど、たまたまあの場所であの時撮れた写真がシックリ来てジャケにしたんです。丁度アルバム出すタイミングでジャケどうしようかな〜?って思った時にドンピシャ!で彼から送られて来た写真すね、w。

インタビュー

Q ほー!たまたまなんですねー、、、凄い、、、、。
で、これまた中身を聴かせて貰ったらこれまた凄くて、アンビエント、ダブ、ブレイクビーツ、、、etc…..
なんと言ったらいいですかね、ジャンル枠にハメれない素晴しいBEAT集でしたね。あれはどの位の製作時間がかかったんですか?

A あれは約1年ですね、半年で創って、残り半年で細かい調整に入りました。
2013年の春頃にでも出せたらいいな〜と思って。

Q いやー、半年であんなん出来るんですね!10年の渾身というか、、、、。
久々に日本人のBEAT集、アルバムで感激した作品の一つです。貯めがあった分素晴しい作品が出来たんじゃないですか?

A まあ、10年前とは、いろいろ使う機材も変わって今回はアナログシンセ、アナログのリズムマシーンを弾いたり打込んだり、取り込んでいって、最終的にPCで仕上げるという。デジタルとアナログの良い所を取り入れたというか。ちなみに10年前のアルバムの時はサンプラーとか全部アナログで創ってたんすけど、パソコンはシーケンスだけで。でも今はそういう環境じゃ無いので、どうしてもデジタルには対応しなくちゃいけなくて、かと言ってフルデジタルで創ってもあんまり自分的には『ピン!』と来なくて、それでなかなかリリース出来なかったってのもあるんすけど。で、最近またアナログの機材を中古でちょこちょこ買い始めて、これだったら人に聴いて貰えそうなの創れるかなああ〜と、w。あと、昔から気を付けてるところで言えば、なるべく『シンプル』にした方が、最終的には『音の立体感』が創れるんじゃないかな〜とは思ってるんです。

Q なるほど。。。で、あと今回CD ALBUMで聴いて物凄く音質が良い!と思いました!

A  ありがとうございます。今回マスタリングはドイツで行いました。
あ、あとほんとは最初、四つ打ちだけでアルバム創ろうかな〜とも思ったんすよ。
でもよくよく思うと自分もDJ PLAYでロングセットとかする時に最初から最後まで四つ打ちだったりしないし、ゆっくりしたのもかけるし、普段も聴くし、そんな感じの通常、自然なリズムの音を創ろうかな〜と思ったすね。

Q なるほどー。今回も盛岡で朝方レゲエやらソウルやらほんといろいろかけてましたもんね、で、完全フロアロックという、w。毎度ちゃんと着地させてくれますよね。朝まで残った人へのプレゼントというか。元々健太郎くんレコード屋さんていうのもありで普段から何でも聴いてますよね、幅広く。HIPHOPも詳しいし。

ノーレッジ

A えっと、元々CISCOの時にHIPHOPの店でいろんなサポートしてて、その内、担当がB-BOYがセレクトする様なHIPHOPとはまたちょっと違う別なジャンルや、中古盤、ディスコとかサンプリングソースになる様なレコードのコメント書いたりとか、で、その後、HOUSE店に移動でそこで四つ打ち始め、HIPHOP店と同じ様にHOUSEの人達がまたちょいとHOUSE以外で冒険する物を仕入れたりとか、とにかくいろいろずっと聴いてましたね。

Q なるほどなるほど。まあ健太郎くんのアルバムを聴くと『いろんな音楽を聴いて来た人の音なんだな〜』って思うところがありましたね。

A いやー、まだまだですけどね、w。ありがとうございます、w

Q あと今回アルバム聴いてまた思ったんですど、毎度、健太郎くんの作品は一本の『映画』観てる様な気分になるんですよ。

A ああ。良く言われます、w。まあ一年の半分位は自分で車運転して日本中の何処かに居て風景とか季節とかそういうの自然に感じて生活してるのでそういうの出ちゃうんですかねー。

Q 移動とかは新幹線は使わないの?

A えーっと、結局、普段のライフスタイルが全て作品やDJ PLAYに反映されると自分は思ってて、あと自分が常に新幹線みたいなスピード感の『音』を創りたいか?って言えば、そうじゃないというか。もうちょっと土着的なというか、その土地土地のGROOVEやVIBESをもうちょっとゆっくり移動しながら肌身で感じて、それで日本中回って、自分から自然に生み出されるGROOVE感を大切にしたいというか。

車三度傘

Q ザ☆ジプシースタイル、w。….まさにLIFE IS JOURNEY、MUSIC IS JOURNEYですね、w。
確かに前から健太郎君の移動車の中には常に『三度笠』がありますもんね、w。後部席は車中泊対応のスペースもしっかり創ってるし。

A 長時間運転しても、呼んで貰った場所に最終的に車で辿り着くまでをも楽しんでますね。

Q いいですね〜、あと健太郎君その土地に行ってその町を良く歩きますよね。車あるのに。今日も起きたら居なくて、プラ〜。。。。と、何処か散歩行ってるし。まあ、毎度の事ですけど、w。

A ですね、w。今日は材木町/光源社の辺りブラブラして来ました。歩くのが一番その土地の温度みたいの感じますね。

Q ふむふむ。ちょっと今個人的にアルバムタイトルの『LESS IS MORE』= 少ない中にも豊かさはある、というのに勝手にリンクしちゃいましたね。

A このアルバムはほんといろんな人の、いろんな生活のリズムに自然に溶込んで貰える様なアルバムで居てくれたら嬉しいですね。

Q 最高ですね、いろいろありがとうございます。また今回の東北の旅が次の作品にOUTされる事を楽しみにしてます。また来てくださいね。

飲み会写真

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KENTARO IWAKI NU ALBUM『LESS IS MORE』

まるでKENTARO氏と共に心地良い旅をしているような錯覚に陥る一枚。
08年に東京での生活に終止符を打ち、ジプシースタイルでDJ/アーティスト活動を展開、確立、そして、2012年、自身のレーベル”RESONANCE RECORDS”を立ち上げ、KENTARO IWAKI名義としては初、オリジナルアルバムとしては10年振りとなるフルアルバム『Less Is More』を完成させる。このアルバム『Less Is More』で描き出させる音像は、KENTARO IWAKIがその終わることのない”旅”で観る風景、過ごす時間、そして体験の数々を”音楽”というアートフォームで具現化したモノのように響く。時にア コースティック・サウンドで優しく語りかけ、時に電子音響で意識を覚醒させ、時にダブワイズな響きで煙に巻き、時に祝祭的なダンスへも導き、さらにはジャ ズの香りも漂わせていく。その映像的で肉体的な音像は、ジャズ、ダブ、ニューウェーヴ、ワールドミュージック、電子音響、アンビエント、ヒップホップ、ブ レイクビーツ、そして、テクノ~ハウス、、、様々な音を吸収し、生み出されていく。

DANCE MUSICを基調としながら、定型フォームに縛られることのないELECTRONIC SOUND ART。グルーヴの骨格とミニマリズム。水墨画的で美しい。(KAORU INOUE)

ケンタロウ氏のもっともオーガニックな部分が垣間みれる作品です。削ぎ落とされたアートビートと共にサウンドスケープの祠へ!(ALTZ)

KENTARO IWAKI http://www.kentaro-iwaki.com/

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INFORMATION | 09.5.13 | No Comments


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